Diary

その人は、水路のそばに植わった木のようだ。
時が来ると実がなり、
その葉は枯れない。
その人は、何をしても栄える。







2023年1月の日記



 
2023.1.26 Thu    今昔

最近の上演では音源を渡すのは、データで事前に送るか、USBで渡します。少し前まではCDでした。その少し前はMD。カセットの時もありました。そしてさらに前はオープンリールテープ!!オープンのことを知っている人なんてもういないんだろうな。覚醒の感。そして稽古のたびに重いビデオカメラを担いで行ったけれど、いまやスマホでリハーサル映像が撮れちゃいます。編集もらくらく。映像の共有もラインやyoutubeでできるし、なんて便利になったのでしょう。
しかしながら道具は進化したけれど、カラダは地道にコツコツです。これは変わらず。ダンスはつまりはこれがキモですね。



 
2023.1.24 Tue その2    腹は大切

週末の上演に向けて、ムリウイさんへリハーサル映像と音源を送付しました。リハーサルは一人でしているので、ダンスを中断して自分で音をかけたりしていて、編集してもなおかつお見苦しいところもあるのですが、とりあえず、イメージだけはざっくり伝わるかしらと。伝わると良いのですが。
最近ようやくと「動き」が腑に落ちてきました。ここに至るまでが大変。そしてここからが本当は大変。あとわずか。親の食事の準備やお風呂介護もあるけれど、自分の最善をつくしますわ。



 
2023.1.24 Tue    コミュニティなのだ

昨日、桜美林ガーデンヒルズさんでの高齢者さんへのワークショップの第二回目、無事に終了しました。第1回目のオブザーバーをしてくださった新井英夫さんからもいろいろアドバイスをいただいてブラッシュアップです。コロナ禍もあり、あえて参加者さん同士触れ合わないようにしていたのですが、実際に触らなくても心がふれあうことはできるのだなと、今回は考え直しました。「お風呂ダンス」と称して、カラダをこするウォームアップダンスがあるのですが、その最後に「お湯をかけましょう」として、まず自分。次にお隣の方、そして向かいに座っている方と広げていくと、みなさん一気に表情がほぐれて、まさしく「お湯かけ祭りの」のようになりました。そうそう、これです。そして「コミュニティダンス」です。コミュニケーションとらなくてどうするの(笑)ですよね。
ところで、前回参加したマダム方がワークショップの後、「誰かと一緒に何かをすることは楽しい」と「趣味の会」を始めたそうです。こんなことはいままでなかったと。施設のスタッフさん。こうした報告は嬉しいですね。



 
2023.1.22 Sun    Lucky & Happy

先日近くのドラッグストアの新春福引で、なんと2等賞をひきあてました!!銀色の球がでたよ。そして商品は「千葉県産こしひかり」!
お店の方から「おめでとうございます!!今持って帰ります?」と聞かれ「何キロですか?」「5キロです!!!」うわ〜〜〜〜5キロかあ。でもね。めでたい商品だものね。うんうん言いながら持って帰りました。ドラッグストアでなぜお米。というのはあるけれど、福引であたるのなんて初めてです。あ〜。今年の運は全部これで終わっっちゃったなあ(笑)。



 
2023.1.19 Thu    集中力

来週末に踊るのに、リハーサルの時間がなかなかとれません。親の介護に加え、今月は有難いことに高齢者施設や障害者施設でそれぞれメインファシリテーター、アシスタントとワークショップが3本。準備や打ち合わせ。加えてバイト。う〜ん厳しい。貴重なリハーサル時間は集中力が試されます。そして、クリエーションしてのソロダンスは3年ぶりです。正直「踊れるのか…」と不安があったのですが、始めてみたら、カラダが覚えていました。さあて、スパートします。

koten#18



 
2023.1.17 Tue    一座

今日はワークショップのアシスタントで埼玉県の障害者施設へ行きました。メインファシリテーターのAさんはさすがの進行ときくばりで、みるみる参加者さんを踊りの渦に巻き込んでいきました。大勢の参加者さんにも関わらず、一人一人をきちんと見ていらっしゃいます。すごいなあ。たくさん、たくさん触れ合ってきた賜物でしょうか。
私自身ワークショップで参加者さんと一緒に楽しみましたがそれと同時に多くを学ばせていただいています。次回が最終回。励みます!



 
2023.1.16 Mon    認知症あるある

父の胃腸の具合が良くありません。ビロウな話で恐縮ですが、先週、病院にて、私が薬局で薬をもらいに行っている間に、父は待合室で冷えたのか、急に便意をもよおし、歩いていく間に間に合わず失敗してしまう事態となりました。下痢です。その後も数日間下痢を続け、何回か失敗。後始末をする家族はなかなかハードでした。
体調が悪いのでとりあえず、整腸剤と毎晩飲んでいるワーファリンを飲ませて寝かせようとしたところ「今日は薬はのみたくない!!」と服薬拒否です。「すぐに寝たいんだから、私の自由にさせろ!」「病人あつかいするな!!!」と大声で喚き散らしました。あ〜認知症あるあるか…。父は下痢をして病院で失敗したこともすでに忘れていて、また心房細動と心臓弁膜症でワーファリンを飲んでいるのですが、その病状も忘れてしまっているので、何の薬かわからず不安なのかもしれません。根気良く、状況を説明して、「お薬のんだらすぐに寝られるよ」となだめたところ、ようやく「薬を飲ませたいんなら『おいしい水』をもってこい!!」と叫びました。父はなぜか粉薬も錠剤も飲むのが苦手で、水だと飲めないと主張して、いつもスポーツドリンクのような少し甘い水でないと服薬してくれません。アクエリアスで薬を飲ませて就寝させました。
父にとっては理由があるのかもしれませんが、なんだかなあ〜。こうした日々はこたえます。介護する側にも心があるんだよ。でも訴えたところで、暖簾に腕押し。次の日には忘れているので、同じことが永遠にループします。そいうえば同じ毎日がループするSF小説がありました。日々がリアルSFだわあ(笑)。



 
2023.1.15 Sun    家族コンプリート

昨日の午後に、兄とその子供たち家族が父母に会いにやってきてくれました。一応、遅ればせながらのお正月のご挨拶です。私とハセガワさん、兄、(父と母からみると)孫のTちゃんとY君とその奥さんSさん、ひ孫3人の総勢11人。昨年生まれたR君も初顔見せしてくれて、中学受験を控えているSちゃんは来られなかったけれど、ほぼ家族勢揃いです。最近の父母の衰え、特に父の認知機能と筋力の衰えが激しく、こうして大勢でお正月を祝えるのも最後かもしれない。そんなことを思って皆んなが来てくれたように思います。
まず、最初にひ孫たちにお年玉です。父は短期記憶が今はダメになってきているので、2時間の間に「お年玉あげたか?お年玉あげないと」を4、5回繰り返しました。父にとっては、お年玉はおぼつかない足取りで、遠くの銀行へ行き、文房具屋さんでポチ袋を買って「頑張って用意した」ものです。それだけ、みんなに会えるのを楽しみにしていたのだと思います。
父は耳が遠いのでみんなが何を話していたのかわからなかったかもしれませんが、それでもいつもより、格段にシャッキリしていました。家で自閉していないで、こうした刺激があると認知機能の衰えも少しは緩やかになるのでしょうか。ともあれ、最後に写した集合写真は皆んな笑顔で、よかったです。



 
2023.1.13 Fri    あなたのブツがここに

ネット注文した商品を郵便屋さんが間違えて、となりの両親の家を訪ねてしまいました。表札はでていますが、住所が同じなので、勘違いしやすいのです。父母は在宅していましたが、インターフォンが聞こえず(父は耳が遠く、母はラジオ講座を聞いていたそうです)そのせいで再配達になってしまいました。不在票が入っていたと母が届けてくれて気がつきました。
すでに遅い時間だったので、可能な一番早い時間18時〜20時で再配達を電話の自動登録で依頼をしました。しかし、なかなかいらっしゃいません。19時頃に「すいません!荷物が多くて20時に間に合いません」と電話がありました。そして実際に来たのは21時半頃。「遅れてすいません!!」と謝る配達員さん。いえいえ、この時間まで走り回る大変なお仕事。頭が下がります。こちらこそ、申し訳ないです。
夜、気をつけて見ていると、ゆうぱっくの配送、クロネコさん、サガワさん、Amazon、みんなまだまだ車にたわわに荷物を積んで走っています。ネット注文が増えた所以ですが、私たちの便利の陰で大変さが増していく状況。ただただ感謝です。でも便利だからネットで注文しちゃうのよね。人間ってしょーもないよね〜。



 
2023.1.11 Wed    ダンシングダイアモンズ

スタッフ時代からスタートして約7年。コミュニティカフェななつのこさんで毎週水曜日に開催せていただいていた「ストレッチとダンスの時間」のクラスが、今日からStudioGOOに会場を移して再出発です。レギュラーで来てくださっているマダム方には遠くなってしまって申し訳ないです。今日は、そのお二人がトコトコ歩いて来てくださいました。お一人はなんと20分かけて!「ウォーキングのつもりで来たのでもうカラダはホカホカです」とマダム。ああ、本当にありがたいです。身が引き締まります。
コロナ禍の中2020年6月にスタジオを閉めてから初めてのスタジオオープンです。今日は隅から隅まで掃除をして、アロマ加湿器を焚きました。少しでも心地よくこの場所で過ごしていただきたいです。クラスが移ったことをきっかけに、ご近所さんが集える場所になっていったらいいなと、という野望も抱いています。本格オープンはまだまだできませんが、今年はできるところから少しづつ動いていきたいな。



 
2023.1.8 Sun    Shall We Dance?

高齢者施設さんでワークショップをさせていただきました。お話を頂いたのは2020年。2回の中止を経て、今回ようやく実現しました。
私自身コロナ禍となり久しぶりのワークショップファシリテーションだったのでかなり緊張して、サブファシリをしてくださるメンバーとの打ち合わせに加え、一人シュミレーションを何度も重ねました。ワークショップはひとつの上演作品のように感じています、綿密に作って本番は即興で対応する。しかし参加者さんあってのワークショップです。突発的なことは多々おこります。それを如何に切り抜けるのかが醍醐味と言えるのかもしれません。今回はBFTの仲間2人がサブで入ってくださったのに加え、コミュニティダンスを勉強する学生さんが入ってくださり、チームで成し遂げられたと感じています。
ワークの最後に電動車椅子の91歳のマダムが「足は動かなくなったけれど、上半身だけでもこんなにダンスができるのね」と笑顔で言ってくださったのが、私にとってはなによりのご褒美でした。。伺うとマダムは昔フォークダンスをやられていたそうです。転倒して大腿骨を骨折して車椅子に。昔のことをいろいろとお話してくださいました。母と同じ91歳。似ていることも多くてなんだか親近感です。次回は再来週です。今回を踏まえて練り直し、気張ります!!



 
2023.1.5 Thu その2    熱量

お正月、1日はハセガワ家、2日はヨシフク家とそれぞれのお正月をした後、3日は、ゆっくり1日過ごせました。年末から行きたいと思っていた東京国立近代美術館の「大竹伸朗展」へ行ってきました。
圧倒的な熱量と物量に、お腹いっぱい。久々に鑑賞しながら息切れがする思いでした。一見「なんでもあり」と見えるのですが、実は大竹氏独自の美意識に貫かれているように感じます。さまざまなものが貼り付けられたり、重ねられたリ、汚されたりしているのですが、決して作品は「汚く」はありません。美とは何か、作品とは何か、アートとは何か。を問いかけられているようでした。
余談ですが、日時指定のチケットはスマホでのQRコード。作品にキャプションはなく、会場の壁にはってあるQRコードを読むとPDFで作品タイトルがわかります。もしくはアプリをダウンロードします。作家本人がキャプションをつけたくないとの意向で、こうした方法になったのかもしれませんが、いまやスマホがないとサービスが受けられない時代になってきているのかと実感しました。
そして、VTSをしていて、あれだけタイトルや作家にこだわらずに、じっくりと作品を鑑賞する。などと言っているくせに、キャプションが貼ってないとタイトルが知りたくなります。自分の俗物さに苦笑いです。
今年はなんとか時間を作っていろいろ美術館に行きたいな。WOWOWで放映していた原田マハさんの「コンタクトアート」に影響されて、常設展にも注目したいです。



 
2023.1.5 Thu    Happy New Year!

遅ればせながら、開けましておめでとうございます。
昨年は母に続き、父も介護状態となり、なかなかタフな1年でした。認知が進みどんどん壊れていく父。しかし生物として90年を過ぎると当然のことかもしれません。今年のテーマはポジティヴに笑顔で、です。今年はどんどん未知の領域に入っていきそうですが、笑顔で進んでいきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします!

謹賀新年



 

 

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