Diary

神のなさることは、
すべて時にかなって美しい。
神はまた、人の心に永遠を与えられた。
しかし人は、
神が行うみわざの始まりから終わりまでを
見極めることができない。






2023年9月の日記



 
2023.9.26 Tue    秋と春

この週末はF1ウィーク。CSフジテレビNEXTで、母の介護でいったりきたりの合間を縫って、予選 、決勝だけでなく、グランプリニュースや前夜祭も視聴。今年の鈴鹿は10月でなく9月なのですね。暑さ残る中22万人のお客様。屋外ということもあって、みんなマスクはしていないなあ。一人のマイヒーローを依代に、私たちは熱狂する。スポーツ全般(それこそ2.5次元や宝塚もそうだけど)だけど、こうしたヒーローたちのオーラというかパワーってすごいなあとしみじみします。来年はなんと4月開催に決まっています。フォーミュラEは東京の公道で3月。モータースポーツが盛り上がるといいなあ。そして、そのころ私はこれらを見られる状況になっているのかなあ。



 
2023.9.23 Sat その2    美味礼賛

母は眉間に皺を寄せ、ハアハアしながら、必死で食事をします。毎回の食事が苦痛だそうです。食べたくないけれど、食べないとカラダが弱る。用意している私に悪い。と思うのだそうです。食事の終わりに「もう許してもらえますか」と私に聞きます。切ないなあ。
先日言語聴覚士さんが来て母の嚥下状態をチェックしてくださいました。喉の筋肉が落ちている。円背のため顎が出た姿勢になっているので喉の前の筋肉が伸びているとのことでした。柔らかく、噛む回数が少なく済む食材。そして飲み物にはとろみをつけることを推奨されました。ついにとろみか…。
好きだった、お蕎麦のような麺類やほうれん草の胡麻和え。うまくたべられないのかと思うと複雑な気持ちになります。つい2ケ月前まではバリバリ食べられていたのにな。せめて、うつが回復して、食べ物が美味しい。食べることが楽しいとなってくれたらいいなと願うばかりです。



 
2023.9.23 Sat    セロトニン

やっと母の診断が精神神経科ででました。「うつ病」です。認知症の症状はあるけれど。まずはうつの治療が優先となりました。毎朝「はやく逝きたい」「人格が入れ替わってしまった。私じゃない」とい感覚や、過呼吸、音過敏、みんな典型的なうつ病の症状だそうです。ホルモンバランスが崩れ、セロトニンが乱れているとこうしたことが起こるそうです。ストレスでバランスがくずれるとこうも壊れるのか。人間は微妙なさじ加減で精巧にできているのだな、としみじみ感じます。
リフレックスとう薬を処方され、一昨日から服用を始めました。副作用に眠気があり、初日の昨日は夕方まで起き上がれず、からだがドロドロでした。ネットで調べると服用2〜3日が眠気のピークだそうです。薬は1週間くらいで効果が現れ出すとありました。
人によるかとは思いますが、1週間かあ。今朝も2時半にインターホンで「苦しい」と呼び出されました。毎朝の体の動かなさ具合も半端ありません。踏ん張りどころだなあ。ただ先生が「うそみたいに治ります!」ときっぱり言ってくださったので、それを信じて励みます。



 
2023.9.19 Tue    上り坂、下り坂、まさか

9月13日、ようやくと杏林大学病院での母の病状の診断でした。
退院して、様子がおかしいと主治医に予約を取ってもらったのが8月2日。初診日が8月18日。検査が8月21日。そして9月13日。長い…。そして結果は、物忘れの治療より精神科の治療が先決と今度は同じ杏林病院の精神科を紹介されました。診察は9月21日。また1週間以上待つのか。患者は多く、病院としては誰かを優先することはできないのだと思います。しかし、家族や患者本人にとっては唯一。この放置された時間がたまらなく辛いです。
毎日朝も昼も夜も「息ができない。苦しい」ハアハアとのたうち回る母。夜中の3時や4時にインターホンで「苦しい。助けて」と呼び出されます。最近はカラダの倦怠感が激しく寝てばかりいます。そのため、さらに筋力が落ちて、動くことが辛くなるという悪循環です。
苦しいと言われると、背中や横隔膜を支えながら深呼吸をさせ、カラダが強張ると言われると、全身マッサージをし、朝、目が開かないと言われると蒸しタオルで顔やからだを温めます。少し座っていられそうな時はストレッチと足首や腿の運動。それでも状況は下り坂。もうこれ以上、何をしたらよいのか。途方に暮れます。
はあ、いかんな。私がネガティブになっては。ふぁいと!!



 
2023.9.8 Fri    たらいまわし

先日の土曜日のこと。夜は体調も良く会話も進んでいましたが、夜10時頃、突然、呼吸困難となり、血圧も100を切ってしまい、血中酸素濃度も88〜95の間を上がったり下がったり。いつもの過呼吸的ハアハアとは異なる呼吸をしていました。心配になり、24時間対応の訪問看護師さんに電話をするも、きていただくのに2時間かかるとのこと。そこで、救急相談に相談したところ、またしても救急搬送となりました。しかしその時点で37度8分の熱があったため、受け入れ先が見つかりませんでした。先日救急で入院した久我山病院はコロナでクラスターがでて、救急外来と入院を断っていました。(おいおいおい!!)そして、1時間後の深夜1時頃にようやく練馬光ヶ丘病院に搬送が決まりました。遠い!!練馬かあ。移動したものの、さらに2時間待たされました。結局診察してもらったのが3時頃。体調が変わってから5時間くらい。診察された時には落ち着いていて、血圧も血中酸素層度も安定していました。 そのため、何も処置してもらうことなく、今朝5時に戻ってきました。結局母を疲れさせてしまっただけ。しかし、あの時にどうしたらよかったのか。素人では判断しきれませんでした。
心房細動と心不全。そして認知症。循環器のかかりつけがクリニックのため夜間、土日の循環器不調の対応はしてもらえません。先日定期検診の際に相談しましたが、家族では判断しきれないので、救急相談は間違っていなかったといわれました。しかしなあ…。練馬光ヶ丘病院の先生が「精神的なケアを早めにしてください」との文書を一筆書いてくださったので、杏林大学病院には届けました。
杏林さんはどう診断してくれるのかしら。

それにしても最近の日記は介護日記だわ。もっと自分自身の時間も大切にしないと潰れるなあ。



 
2023.9.7 Thu    ぽきん

母は毎朝「早く逝きたい」「終わりにしたい」と言いますが、ついに先日「こんなに親切にしてくれるのに、なんで殺してくれないの!」と叫ばれてしまいました。うわ〜、さすがにこれは心が折れます。それはないよ、お母さん。ただ、それくらいつらいっていうことだよね。
杏林大学医学部附属病院での診断は9月13日。まだ先だなあ。早く、診療方針が決まってほしいです。



 
2023.9.3 Sun    日毎の糧

ようやく、施設に入居した父の面会に行かれました。「私を見捨てたのか!!自宅にかえる!!」となじられるかと思いきや、穏やかに迎えてくれました。ほっ。
そして、母の今の状況を話すと少し涙ぐみながら「私は今ここで過ごすのが一番良いのだね」と納得してくれました。毎日「自宅へ帰ると」事務所に7〜8回通っていたそうで、荷物をカバンに詰め込んでいましたが、その荷物をチェストや洗面台、机の上に出しました。いつまでこれを覚えていてくれるかですが(笑)。ここでの暮らしは快適だ。と言ってくれたことにも安堵しました。
父に母への伝言を聞くと「しっかりと生きてください」と。そしてしばらくして「一緒に死にましょう」と。く〜、お父さん泣けるなあ。
また母への手書紙も預かりました。家に帰って一緒に読みました。「生きる糧は家族愛です。悪いことは忘れて、良いことに目を向けて生きる過程にしましょう」と書いてありました。なんか、良いこと書くじゃない。母もしみじみ読んでいました。
帰りは「またきてね」と笑顔で手を振ってくれました。、く〜。また来るからね。



 

 

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